日本公開: 2005年10月29日(土)より
上映時間: 90分
映画館: Bunkamura ル・シネマ
独公式: Was nuetzt die Liebe in Gedanken
監督: アヒム・フォン・ボリエス
出演: ダニエル・ブリュ−ル、アウグスト・ディール、アンナ・マリア・ミューエ他
製作国:ドイツ/2004
ギムナジウムの最上級生であるパウルとギュンターは、ともに幸福と初恋、純粋な喜び、そしてそれらが「一度に終わる瞬間」を探し求めていた。ある週末、湖畔の別荘でパーティーが開かれる。そこには初めての恋、ダンスや音楽、アブサンによる陶酔と幻覚があった・・・。1927年にベルリンを騒然とさせた実際の事件「シュテークリッツ校の悲劇」を痛々しいまでに美しく映画化し、本国でも大ヒットを記録。『グッバイ・レーニン!』のスタッフ・キャストが贈る究極の愛の物語。(ル・シネマ ラインナップより)
昨年秋にこの映画の存在を知って以来、日本公開を楽しみにしていました。今年6月に開催されたドイツ映画祭2005でひと足先に観てしまいましたが、もちろんル・シネマへも観に行く予定。
この映画を観たいと思ったきっかけは「シュテークリッツ」。長くなるので省略しますが、私が気になったSteglitzとは、ドイツ青年運動、ワンダーフォーゲルについて調べると必ずでてくるあのSteglitzで、この作品のベースとなった「シュテークリッツ校の悲劇」もその流れの中で起きた出来事や事件なのかな?と思ったのでした。これは地名が同じなだけで無関係なことがわかりましたが。
それがわかって少々がっかりする気持ちもあったのですが、ダニエル・ブリュールとアウグスト・ディールという素晴らしい俳優が共演している、それだけでこの映画は私にとって特別な作品となりました。特にアウグスト・ディール!
私がどれほどアウグストに魅せられてしまっているか、は別の機会にして、この『青い棘』がヒットして無事DVD発売までたどり着けるよう、ここで応援させていただきたく。
とはいっても、ギムナジウムとか究極の愛とか言われると、なにか違う・・・と思ってしまいます。また宣伝には何故か『アナザー・カントリー』『モーリス』が引き合いに出されていますが、こうなると何かがどころか「全然、違うよ!」と言いたくなります。学校はワンシーンのみで、ギムナジウムとか寄宿舎とか同性愛といった言葉からイメージされる映像はほとんどありませんので。ここでひっかからないよう(?)お気をつけくださいませ。
しかし、「ギュンター(アウグスト)とパウル(ダニエル)は『アナザー・カントリー』のベネットとジャドの関係に似たものが微かにあるかもしれない」程度のことは言えるかもしれません。二人は友人であって恋人ではありませんが、(私の解釈では)ベネットはハーコートに恋をしつつも実は最初から最後まで心はジャドに向けたままだったように、ギュンターもハンスに恋しながらも実はパウルに自分のすべて、命まであずけてしまっていたように思えました。だからパウルも彼の考えを受け入れ、彼を止めなかったのだと思います。
パウルも、ギュンターと同じくらい傲慢な若者には違いないのです。
公開を楽しみに待っている日々のはずなのに宣伝と内容にギャップがあったためどうにも落ち着かず、これだけは吐き出してしまいたかったため、結果、あまり応援にはならない文章になってしまいました。でもまぁそういう宣伝をしたくなるのも無理はないシーンもあるのですよ。自転車に二人乗りしながらじゃれ合う様子は大変かわいらしく、金色の麦畑(?)の中を漂うように歩くアウグストとダニエルはそれはそれは美しかったです。
2005年10月14日
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